感想・レビュー・書評

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  • ヒーヒー言いながら食べたくなってきた。。。

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    「カレーだらけの33篇
    写真:佐内正史

    阿川佐和子、阿川弘之、安西水丸、池波正太郎、伊集院静、泉麻人、伊丹十三、五木寛之、井上ひさし、井上靖、色川武大、内田百けん、内館牧子、小津安二郎、尾辻克彦、神吉拓郎、北杜夫、久住昌之、獅子文六、東海林さだお、滝田ゆう、寺山修司、中島らも、林真理子、藤原新也、古山高麗雄、町田康、向田邦子、村松友視、山口瞳、吉本隆明、よしもとばなな、吉行淳之介
    (50音順) 」

  • 昨今の作家のカレーにまつわるエッセイ集。
    さすがカレー!!昭和の作家は、何かしらカレーにまつわる文章を書いている!と言いたくなるようなラインナップ。
    ある程度以上の年齢の方々は、カレーライスとライスカレーの違いにこだわっていて、面白い。第二次世界大戦以前から終戦後のしばらくはカレーライスはご馳走で、以後庶民の家庭の、こだわりのメニューになっていくのですね。カレーは限りなく日本化した洋食(?)なんですねえ。

  •  このアンソロジーは過去に執筆されたものの中から、カレーライスというお題に添うものを集めて一冊にしてあります。
     そうだからなのか、同じお題なのにあまり統一感が感じられず、アンソロジーの良さが半減している気がします。本当に豪華なメンバーなのですが、豪華すぎて逆に主題から散逸している感もあります。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「同じお題なのにあまり統一感が感じられず」
      それだけ、カレーへの思い入れが数限りなくあるって言うコトではないでしょうか?
      第二弾の「お弁当」...
      「同じお題なのにあまり統一感が感じられず」
      それだけ、カレーへの思い入れが数限りなくあるって言うコトではないでしょうか?
      第二弾の「お弁当」も同じかな、、、
      2013/08/28
  • 華麗なる饗宴。カレーなる共演。
    日本人のソウルフードであるカレー、それについて、誰しも何かしらエッセイが書けるような気がする。装丁までカレーな感じで、ぐー。

  • ライスカレーとカレーライスの違いはみなさんこだわりあるようで、俺は/私はこう思う!といろいろな説がでてきて「諸説あります」な気持ちに。そして、思い出が語られる昭和のカレーのアバンギャルド。カツオ出し?うどん粉?うどんの出し?サッカリン?片栗粉でとろみ?…なかなかに興味はある。それがすごくまずい!と思い出すのと、そこはかとない懐かしさをこめる人がいて。こうなると、バーモントカレーなどのカレールーの普及は、家庭のカレーの味をよくするのに大分貢献したんだなあと。あと、あつあつカレーをつめたいご飯に、冷えたカレーを熱いカレーに、またまた少し冷めたのを少し冷めた飯にかけたのも、など熱さのこだわりも。せっかちな関西人にぴったり!と東海林さだおの大阪「自由軒」の名物カレー、すでまぜカレー(すでにごはんとカレーがまぜてあるカレー)、いいですねえ。大真面目にレトルトカレー食べ比べ比較表をつける吉本隆明と、お気に入りで行きつけのインドカレー屋の店主が二度までも交通事故死し、三度目はなんとか火事はだしたものの店主は生き延びて店をつづけてくれたよしもとばなな親子の対比が印象に。「食べものなんてそんなにうまいものである必要はない」て山口瞳のつぶやきもいまとなっては一考の余地あり。

  • カレーエッセイアンソロジー。カレーライスかライスカレーか、という話が何回も出てくるのはご愛嬌(ちなみにカレーライスが高級、本格であるのに対してライスカレーは庶民的、家庭的という区別のニュアンスは共通している)。
    しかしライスカレーって言わなくなったね。ほぼ死語じゃないか?

  • 2022.11.6市立図書館
    「食の世界」フェアの本棚を見て衝動借り。読む余裕なく返却。
    河出書房新社のたべものエッセイアンソロジーシリーズの一冊で、ごていねいに本文の紙がカレー色。

  • このシリーズ安定の池波先生と東海林先生をはじめ、寺山修司、吉本隆明、町田康、五木寛之、向田邦子、続々。とにかく豪華な作家陣、圧巻。
    ただ、カレー色は老眼には読みにくいな。こりすぎです

  • 食べ物のアンソロジーシリーズ好きなので面白かった。

  • 著名人、主に作家のカレーライス(またはライスカレー)に関するエッセイ。
    まず、装丁に驚かされる。私は図書館で借りたのだが、「なんて古い本を借りてしまったんだ」と思ってしまった。しかし古いのではなく凝りに凝っていて、ページの色がカレー色。所々に配されるカレーの写真はレトロ感満載で「懐かしい」と感じさせる。編者の思い入れが読者に伝わる。
    カレーライスとはすでに日本食といってもいいほどのものである。そしてこの食に関しては、もしかすると味噌汁等よりも日本人にとって各人の蘊蓄が深いかもしれない。
    ここに掲載されているカレーライスの話は昭和の匂いがプンプンとするものであるが、今も変わらぬ感慨を日本人なら感じるであろう。
    とはいえ、現代日本においては英国風カレーのほか、本場インドを初め、元々カレー料理を自国料理とする国々が日本にも店を開き、昭和の頃に比べるとその種類も多種多彩になっている。また、家でルーを用いてカレーを作るよりレトルトカレーの売り上げがルーの売り上げを抜いたというニュースもある。
    創世記のメリケン粉でとろみをつけたカレーから現代の多彩なカレーまで思いを馳せ、そしてこの本を読み終わる頃には「こんばんはカレーライスにしようか」と思ってしまう1冊だ。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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