- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865061079
感想・レビュー・書評
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各界の大御所38名が、嬉々として一家言を擁する「蕎麦」に関して朗々と綴っておられるのだ。
当然お店の紹介もあるのだが、決して今流行りのお店評価の内容ではなく、愛する「蕎麦」への蘊蓄を一冊にまとめたものだ。
語り手は皆さん大人ばかりで、ワイワイガヤガヤの語りではなく、大真面目に「蕎麦」文化をご披露なさっておられるのだ。
江戸、すなわち東京エリア中心の蕎麦談義なので、東京圏外の方達には少々気が削がれるかも知れない。
がしかし、江戸が発明した江戸蕎麦、即ち細切り蕎麦がお好きな人であれば、とても面白い一冊となる筈だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔はそばを食べるというのは今の喫茶店でお茶を飲むのと同じような行為で、もともとは腹を満たす食事ではなかった。店によっては蕎麦の量が異様に少ないのはこのせい。しかし、おいしいと感じた途端に終わってしまうのは、あまりに悲しい。どこかに蕎麦が隠れているのではと器に敷いてある簀の子の下まで探したくなる。そういうときの一計がダブル注文。まずは、ざるを一枚注文し、その後に温かい蕎麦を食べる。ダブルにしたり、次はこれを注文しようかと、頭に思い描いては、よだれを垂らしている。蕎麦命を豪語する著者執念の雄叫びが満腔に響きわたる。
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そばに対する思いやこだわり、昼間の蕎麦屋でのひとり酒、旅先や取材先での蕎麦への思い出など、様々な時代の人によるエッセイ。
そばに対する知識も深まりました。
集められたエッセイの著者も小説家から噺家までと幅広く、想像していたアンソロジーとはちょっと違っていた。
シリーズの他の本も読んでみたい。 -
当然のように蕎麦が食べたくなります。すでに故人となっている方々の作品、少し前の時代の中で描かれる蕎麦の情景がノスタルジックで特に良かった。
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・立ち食いそばからやぶそばまで。
・作家ごとに作風の振れ幅が大きい。合う人には合うと思う。 -
池波先生の随筆は、出だしからしびれます。
辛めのツユの天麩羅蕎麦で、熱燗をやりたいところ。これもシズル感のひとつ
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蕎麦といえば、休日のお昼とか駅そばとか身近な存在(^^)スキスキ~♪と思って読みはじめたら、いきなり通な大人の食べ物に…(゚A゚;)でも、こういうアンソロジーって最初は食通の人達で始まる事を知っている私( ̄ー ̄)ニヤリ あ~でもいつかは蕎麦屋で酒も嗜んでみたい~(>.<)
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各界の著名人が“そば”について綴った文章と、“そば”をテーマにした様々な写真作品を掲載した、楽しい一冊。文学とフォトグラフィーで味わう“そば”という料理の世界観。
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そばの美味しさに気づいて、幸せとともに重ねた年齢を噛みしめる。
すこしずつ、美味しい蕎麦と出逢う喜びが待っている。
並木藪蕎麦/浅草
冨楽庵/中目黒
驀仙坊/中目黒
吉法師/碑文谷
翁庵/神楽坂