感想・レビュー・書評

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  • 煙草に一家言ある物書きはやはり面白い。

  • 喫煙は中毒で病気のひとつとも言える。が、性癖のようでもある。フェチズムだ。とはいえ犯罪者のように白い目で見られる現代、そのフェチズムはもはや一般社会から疎外される変態行為に近いものがある。そんなマイノリティ、愛煙家たちが織りなす個々の煙草物語。喫煙者をただただ狂信的に嫌悪する人々には読むことすら難しいだろうが、彼らを一種の動物、もしくはそういう風に生きることが決まっている宿命の人、として客観的に喫煙者の生態を観察するとしたらなかなか充実した短編のラインナップであり図鑑であり歴史的な一作ではないだろうか。

  • 愛煙家の愛煙家による愛煙家のための本。
    (僕も愛煙家)
    ブクログ☆評価で、初めて10をつけたいと思いました。
    煙草への恋文、恋心を伝えるラブレターです。
    理屈を超えた屁理屈もまた愛である。
    いろいろな愛し方がある。それもまた人間。
    愛煙家の方は必読です。カタルシスです。
    非喫煙者はイライラするので、読まない方が良いです。

  • 良かった。
    またタバコ吸いたくなってきた。

    執筆陣に「芥川龍之介」とあって期待したが、
    ある意味大当たりだし、ある意味残念。
    どちらにしろインパクトは大。

    「もうすぐ絶滅」と言いながら、
    今のような状況がまだまだ続くんじゃないかなとも思う。
    10年後に読んだらどんな感想になるのかな?

著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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