感想・レビュー・書評

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  • おぉ、いきなり、ごはんonly!
    やるなぁ、ごはん編。

    と、思いきや、
    ちょっと調整不足なところが否めない。

    日本人なんだから、
    『ごはん』only!で一冊仕上げなきゃ!

  • 日本人の主食である米。
    私自身は朝食はパン、昼食はご飯、夕食は主食なし。
    でも、この本を読んでいると、
    あったかいおいしい米が食べたくなる。
    おかずは…。今は亡きばーちゃんの漬物がいいかな。

  • みんなごはんが好きなんだなあ。やっぱり食べものの中でもちょっと別格の感がある。ごはんにまつわる文章が幅広くセレクトされていて、どれもしみじみ読んだ。

    わたしは酒井順子さんの書かれるものをそれほど好きというわけではないが、こういう食べものアンソロジーでは、いつもとてもしっくり来る。「おべんとう」に載ったのも良かった。ここでは「人生最後の食事に、何を食べたいか」について。酒井さんにとってそれは「親戚のおばさんの漬け物」だそうだ。さり気ない書き方の向こうに、お祖母さんをはじめとする家族の記憶がほの見えて、じんわりとしたあたたかさがある。

    一番心に残ったのは、石牟礼道子さんの「お米」と題したものだ。
    「鉄の羽釜で薪を燃やして炊いて、米がひとつぶひとつぶ立っていなければ、ご飯の味ではないとおっしゃる方もいる。けれどもしかし、お釜の尻につくあの、分厚い煤をいったい誰が磨き落とすのだろう」「電気釜の発明は女たちにとって何という福音であったことだろう」

    ほんとにそうだよ!自分で炊いて掃除もするヤツ以外、勝手なことを言うな!と溜飲が下がる。その後に、ずいぶん前、鹿児島の百歳をこえたお婆さんが石牟礼さんに語ってくれたことが、その土地言葉のまま綴られている。お婆さんは「昔の百姓のおなごはどういうあわれじゃったことよ」と、休む間もなく農作業と家事に追われた昔を縷々語る。ずいぶん前に亡くなった祖母が思い出されて、目頭が熱くなる。

    このお婆さんに近所の家の孫が、「ばばさぁ、長生きしゃんせ。したらばなあ、まいっときすれば、枕元で、寝ておっても飯が炊くっ世の中がくっとやっど」と言ったそうだ。そのときお婆さんは「この婆ば、喜ばしゅうと思うていうてくるっとじゃ」と思ったが、「して後で考え申した。まんざら嘘ではなかかもしれん」
    お婆さんは電気釜のごはんを食べただろうか。

  • うまいご飯、まずいご飯、お粥、おこげ
    ミニエッセイの寄せ集めだけれど
    それぞれあじわいが違う

    フィルム缶でご飯を炊いていた岡本喜八
    飛騨・高山の遊郭
    不思議のご飯似食べ物「タブーリ」

    新米は手づかみで 出久根 達郎
    丼一杯おかず無し!! 東海林 さだお
    「超おいしかった」体験 東 直子
    最後のごはん 酒井 順子 /著
    ごはんの力 嵐山 光三郎 /著
    ほんとうの米 勝見 洋一 /著
    米 ねじめ 正一
    駄喰い三昧 色川 武大
    お米 石牟礼 道子
    米 今 東光
    お米の話 北大路 魯山人
    ごはん 幸田 文
    御飯無情 群 ようこ
    米論 内田 百間 /著
    米にも鮮度はある 平松 洋子
    昔のお釜、台所へ 堀井 和子
    炊飯器 安野 モヨコ
    米の味 畑 正憲
    米の味 獅子 文六
    ごはん 赤瀬川 原平
    麦メシ 窪島 誠一郎
    食い物をつくる毎回ちがうのがうまいねん 黒田 征太郎
    男ひとりのヤカンメシ 岡本 喜八
    長方形の洋皿 山本 一力
    チキンライス 池波 正太郎
    新ライス料理 池沢 夏樹
    醤油飯 立松 和平
    藤代から土浦まで 山下 清
    裸足の田んぼ 枝元 なほみ
    まぜごはん 増田 れい子
    粥をさがして 田中 小実昌
    お粥の探求 島田 雅彦
    湯漬け 三浦 哲郎
    南仏のバカンスの味のするリゾット 鴨居 羊子
    ごはんの話 遠藤 周作
    ちがう、これじゃない 伊藤 比呂美
    『おむすびコロリン』の災難 米原 万里
    祖母の味噌むすび 辻村 深月
    4月1日おにぎり 穂村 弘

  • 美味しさを楽しめると思ってたが、違ってた断念

  • 人は同情する事が大好きだから
    嘘を言って騙せば
    簡単に<むすび>がもらえる。

    嘘の話に
    うんうんと頷き
    「さぞや大変だったろう。」
    「これからも気をつけてお行き。」
    と、旅の後押しをしてくれる人達は
    きっとおいしいおかず達。

    まっ白ごはんは自分だけじゃ味気ないけど
    おかず、を共に(友に?)する事で
    「飯がうまいなぁ!」
    と、一気に好感度をUPさせる
    ちゃっかりもの。

    まるでこの、
    まっしろつやつやごはんの様な
    山下清さんの旅日記が面白かった。

  • 2015/2/16 読了

  • ごはんに対する情熱を語った1冊。

    白米、だけの話をしている人もいれば
    混ぜご飯や麦を入れたもの、の人も。
    確かに白米は美味しい。
    そしてあの炊きあがった匂いも素晴らしい。
    が、あれだけを食べ続けるのは…無理です。
    味が単調で飽きてきます。

    主役をご飯で考えると、結構難しいです。
    すごく美味しそう…とは思いますが。

  • ごはんに関するエッセイ39本。
    北大路魯山人や池波正太郎、遠藤周作などの大御所から
    安野モヨコや辻村深月まで、さまざまな人の
    米、ごはんに関する話を集めている。
    食べ物話好きにはたまらない内容。
    しかもかなりの短編なので、さらっと読めるところがよい。
    おいしいお米が食べたくなる1冊。

  • 「ごはん」といえば、やっぱり炊きたてホカホカの白米が一番!(^^)♪と思っていたけれど読み進むうちに、炊き込みごはんも!おにぎりも!リゾットも忘れちゃいけない!と食べたいごはんがどんどん増える(^^;)いつでも食べられると思っていても、三食のうち一食は米が食べたくなる私はやはりお米の国の人だから!?

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。中学卒業後、上京、古書店に勤務する。73年から古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2023年 『出久根達郎の古本屋小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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