- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309026817
感想・レビュー・書評
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41人の有名作家による、酒にまつわるエッセイ集。太宰治、坂口安吾などかなり昔の人達のものも多い。
粋に酒を飲む、というよりも強くない酒に酔いつぶれたり、酒で憂さ晴らしをしたりと、人間の弱さを率直に描き出している。「ほろ酔い」どころかベロベロに酔っぱらってしまった時の反省なんかもある。
それでもどのエッセイにも酒への愛情があり、粋はなくてもなんとなくホッとするエッセイ集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉田さんを見習って、酒まみれな1冊を入れておきます。そうそうたるメンバーが書いた自分自身の飲酒に関しての話を集めたものです。山本周五郎、太宰治、坂口安吾、池波正太郎、埴谷雄高、吉川英治、、、私の飲みなんか可愛いものだという気もしてくる、豪のモノたちの洒落にならないエピソードばっかり。。。一人だけカルヴァドスを取り上げていますよ。嵐山光三郎です。もっとも、フランスの大臣の言動に腹立てて、秘蔵していたカルヴァドスを下水に流すというエピソードですが。”捨てたカルヴァドスは二年前にパリで買った逸品で、パリ祭のときに飲むリンゴのブランデーだった。捨てるときは、もったいなくなって一口飲んだ。けちな自分が情けなく悲しい味がした。”
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えぇ~ほろ酔いじゃないでしょ(--;)というエッセイの数々(^^;)まぁ楽しく呑めれば、それでいい(*^^*)
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屈辱から生じるしこりを屈ジコと呼ぶ。屈ジコは酒精に溶けやすく湯呑一杯の酒があれば跡形もなくなってしまう。人は屈ジコが溜まってくると本能的に新橋のガード下へ出掛け、これを溶かしている。但し、酒は屈ジコを溶かす一方で頭脳をアホにしてしまう。酒というものは呑むほどに愉快なフィーリングが覚醒し二杯三杯と盃を重ねてしまうもの。場合によっては廃人になることも。まことに困ったことではあるが、世の中にはこれらの諸問題を一気に解決手段てくれる。んむむむ。そんな手があったのか。びっくらこいた。
明治から平成までの著名作家による酒にまつわるアンソロジー。中には下戸の人もいるが、読むほどに酒興はそそられる。今宵はしっぽり酒に浸ろうか。 -
ほろ酔いアンソロジーでしょうかw。大竹聡、吉村昭、太宰治、坂口安吾、若山牧水、佐多稲子、平松洋子、角田光代、森茉莉、等41人の方々のエッセイが収録されています。若山牧水の歌がみなさんの気持ちを代弁してると思います(^-^) ①それほどにうまきかと ひとの問ひたらば 何と答へんこの酒の味 ②白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり ③人の世にたのしみ多し然れども 酒なしにしてなにのたのしみ (^-^) 2018.5発行。
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作家は酒を飲んで仕事ができる、酒で不覚にはならない。不覚になる為に飲むのでなく、思案し語り合う為に飲む、こうありたい。
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2018/09/08
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2018/09/08
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