〆切本2

制作 : 椎名 誠  平出 隆  村山 由佳  さくら ももこ  神近 市子  岡本 かの子  今井 邦子  宇野 千代  中條 百合子  美川 きよ  平林 たい子  子母澤 寛  川端 康成  バルザック  辻 佐保子  辻 邦生  田中 小実昌  澁澤 龍子  澁澤 龍彥  赤川 次郎  中島 らも  三浦 しをん  野間 宏  木下 杢太郎  笹沢 左保  筒井 康隆  江口 寿史  松尾 豊  冲方 丁  井上 靖  室生 朝子  室生 犀星  大庭 みな子  伊集院 静  ハルノ 宵子  タモリ  野坂 昭如  堀 道広 
  • 左右社
3.41
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本棚登録 : 631
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281774

感想・レビュー・書評

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  • 最後の大トリは
    田辺聖子先生
    ご主人「カモカのおっちゃん」との
    最後のお別れで〆られていて
    なんだか しんみり じんわりきました

  • 相変わらず面白い。

  • 〆切りを過ぎたって別に死ぬワケでもないだろうが、
    精神的に追い詰められ、崖っぷちに立たされているような状況がヒリヒリと伝わってくるエッセイ本。

    <心のゆとり>は大事だが、
    <後がない>という切羽詰った立場にいる人の思考は、脳の隅々までピンピンと張り巡らされ、命を繋ぐ為に必要な武器を必死で捜し求める。
    PENを持って、作家はやはり戦っているんだなぁ。

    幅広い年代で活躍された作家さんの作品が掲載されているのが嬉しすぎ♪

  • 〆切に対する作家たちが書いたの本。
    言い訳文から、普通のエッセイ、ショートショートまで幅広い。
    みんな追われているんだなと、とても感慨深い。

    追われているからこその作品でもある人がちらほらいてそれもまた……。

  • 1に引き続き、様々な〆切に対する文章の数々、かなり面白い。
    今回も、研究論文が入っているところが凄い。
    理系内容で、理解はできなかったけど、真面目に数式化しているところが、興味深く、頭が下がります。
    『面白半分』編集部のユーモアは最高。
    トリの山崎豊子には感動するしかない。
    総じて、ものを書くということには、自由と制約が必要不可欠ということが分かる。

  • 〆切ないと書けない小説家?
    論文調の松尾豊先生のは笑えた。

  • 〆切本2巻。〆切に関するいろんな人のエッセイ。
    〆切に関してみんないろんなこと考えてる。個性が出てて楽しい。

  • 914.6

  • 図書館で借りた本。作家達が〆切といかに向き合い闘っているか。言い訳や懺悔、八つ当たりなど昭和の文豪達から現代作家まで、〆切にまつわるエピソードを紹介している。ドストエフスキーは痔に苦しんでいるし、芥川龍之介は胃腸発熱に苦しんでいる。太宰治は家族に不満ぶちまけてるし、なかなか面白かった。

  •  耽読。
     「〆切」に際しての作家や編集、その家族の悲喜交交、右往左往の一端を垣間見ることが出来る第二弾。正直、〆切破りの理由(パターンとしては「不調(己・家族)」「期限の延長懇願」「周囲・状況への不満」「居直り」「逃走」の大体五通りか)を流暢(?)に文に起こせるならば、本来の目的(〆切原稿)もすんなりと達せられるのではないか、と考えてしまうが、確かに「賃金の派生」する「義務」となってしまうと「前作よりも」と高みを目指す自尊心と周囲からの圧力で却って手が止まるものかもしれない。逆を返せば、それでこそ、の活躍のお歴々ではあるのだが。
     個人的には「さよなら私の信用!(三浦しをん)」と「責任解除!(石川啄木)」という、この二律背反な短文こそが、〆切に対する人の切実かつ赤裸々な心情であり、複雑性を孕んだ根幹と考える。
     今回も装幀が秀逸。逼迫がより鮮明になる色彩にもやられた!

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著者プロフィール

文久2(1862)—大正11(1922)。石見国津和野(現:島根県津和野町)出身。明治14(1881)年東京大学医学部を卒業後軍医となり、17年~21年ドイツに留学。40年、陸軍軍医総監・陸軍医務局長になり、軍医として最高職についた。
大正5(1916)年予備役となり、6年帝室博物館長兼図書頭。公務のかたわら、小説家、評論家、翻訳家として活躍。代表作に『舞姫』(1890)、『うたかたの記』(1890)、翻訳『即興詩人』(1892~1901)、『ヰタ・セクスアリス』(1909)、『雁』 (1911)、『阿部一族』(1913)、『山椒大夫』(1915)、『高瀬舟』(1916)、史伝『渋江抽斎』(1916)などがある。本名は森 林太郎(もり りんたろう)。

「2023年 『森鷗外⑦ ヰタ・セクスアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森鷗外の作品

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