〆切本2

制作 : 椎名 誠  平出 隆  村山 由佳  さくら ももこ  神近 市子  岡本 かの子  今井 邦子  宇野 千代  中條 百合子  美川 きよ  平林 たい子  子母澤 寛  川端 康成  バルザック  辻 佐保子  辻 邦生  田中 小実昌  澁澤 龍子  澁澤 龍彥  赤川 次郎  中島 らも  三浦 しをん  野間 宏  木下 杢太郎  笹沢 左保  筒井 康隆  江口 寿史  松尾 豊  冲方 丁  井上 靖  室生 朝子  室生 犀星  大庭 みな子  伊集院 静  ハルノ 宵子  タモリ  野坂 昭如  堀 道広 
  • 左右社 (2017年10月7日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281774

〆切本2の感想・レビュー・書評

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  • 「何があっても、〆切は絶対にやって来る」
    そんな真理を、教科書でお馴染みの文豪やその家族、平成の今をときめく売れっ子作家、一世を風靡した漫画家たち、はたまた、〆切破り常習犯の彼らにヤキモキさせられた編集者まで、それぞれの内容で表現した、80篇からなるエッセイ・アンソロジー。

    書き手も様々なら、内容も様々。
    〆切が迫ってるのに書けない!という苦しみを訴える、身近な人への手紙。
    書けなさすぎて、出版社に「カンヅメ」にされた時の話。
    はたまた、〆切があるからこそ書けるのだ、という話。
    〆切目前に東京から脱走した作家を愛知県で捕獲し、雑誌に載せる謝罪文を書かせたという編集者の手記と、その謝罪文の実物原稿。
    ありとあらゆる内容の〆切話が詰まっています。

    個人的に特に印象に残ったのは、以下のニ作品。
    一つは、漫画家兼エッセイストでもある、さくらももこさんによる、高校時代にデビューを目指してひたすらに作品投稿の〆切に間に合わせていたという話。
    結果が載った雑誌をスーパーで買ったけど、その場で見てショックを受けて動けなくなっては困るからと、はやる気持ちを抑えて帰宅する少女の姿が、哀愁あるタッチで綴られています。とてもしみじみとした気持ちになりました。

    二つ目は、夫の看取りと葬儀の間にも仕事をこなしたという、小説家の田辺聖子さんの手記。夫の葬儀で思いの丈を述べた喪主挨拶が、とある出版社の依頼で書き起こして雑誌に掲載することになるとは…しんみりした気持ちになると同時に、人気作家さんのある種の「業」みたいなものを感ぜずにはおれません。

    あと、すごくびっくりしたのは、タレントのタモリ氏が雑誌連載を「落とした」時に、その雑誌に掲載された「白紙文書」。
    タモリさんらしい諧謔的お遊びなのかと思えば、本当に〆切に間に合わなかったらしい。それにしても、テーマが「ハナモゲラ語の思想」って、どんな文章になるはずだったのか…気になってしょうがない。残念ながらそれは載ってないのですが。

    森鴎外、芥川龍之介、太宰治、川端康成、ドストエフスキー、バルザックといった、名だたる文豪。
    町田康、川上弘美といった現代の人気作家。
    赤塚不二夫、水木しげる、高橋留美子といった漫画界の大御所。
    はたまた、タレントのタモリやリリー・フランキー。

    たくさんの人の個性あふれる文章が一冊で楽しめるので、お得感のある作品集でした。

    • tsukiyomi777さん
      hotaruさん、初めまして!
      フォローと、たくさんのいいねをありがとうございます!とても嬉しいです(^^*)

      hotaruさんのレビューを読んで、この本が読みたくなりました(^^*)
      少し前にアンソロジーを読んで、遅ればせながらその魅力に気づき笑、次に読むアンソロジーを探していたのです(^^)
      良い出会いをありがとうございます!

      これからもレビュー楽しみにしています!
      よろしくお願いします(*^^*)
      2018/04/21
    • hotaruさん
      Tsukiyomiさん、こんにちは、初めまして。
      コメントありがとうございます。
      アンソロジー、同じテーマなのに、違う内容の様々な文体が楽しめて素敵ですよね。
      私も、実は最近アンソロジーを読み始めました^_^

      これからよろしくお願いします。
      2018/04/21
  • 〆切りを過ぎたって別に死ぬワケでもないだろうが、
    精神的に追い詰められ、崖っぷちに立たされているような状況がヒリヒリと伝わってくるエッセイ本。

    <心のゆとり>は大事だが、
    <後がない>という切羽詰った立場にいる人の思考は、脳の隅々までピンピンと張り巡らされ、命を繋ぐ為に必要な武器を必死で捜し求める。
    PENを持って、作家はやはり戦っているんだなぁ。

    幅広い年代で活躍された作家さんの作品が掲載されているのが嬉しすぎ♪

  • 〆切と聞いただけで胃が、、、
    サイトに関連グッズ云々とあるけど、ちゃんと発売日に間に合うんでしょうね?!「〆切一筆箋」の次は何かなぁ???

    左右社のPR
    「やっぱりサラリーマンのままでいればよかったなア」
    あの怪物がかえってきた!作家と〆切のアンソロジー待望の第2弾。非情なる編集者の催促、絶え間ない臀部の痛み、よぎる幻覚と、猛猿からの攻撃をくぐり抜け〆切と戦った先に、待っているはずの家族は仏か鬼か。バルザックから川上未映子まで、それでも筆を執り続ける作家たちによる、勇気と慟哭の80篇。今回は前回より遅い…
    http://sayusha.com/catalog/books/p9784865281774%e3%80%80c0095

  • 江口寿史の漫画などもあってバリエーションは広がっている。田辺聖子の話はしみじみした。しみじみしても、ドタバタと忙しさに巻き込まれてしまうところも切ない、〆切人生は続く。

  • 最後の大トリは
    田辺聖子先生
    ご主人「カモカのおっちゃん」との
    最後のお別れで〆られていて
    なんだか しんみり じんわりきました

  • 1に引き続き、様々な〆切に対する文章の数々、かなり面白い。
    今回も、研究論文が入っているところが凄い。
    理系内容で、理解はできなかったけど、真面目に数式化しているところが、興味深く、頭が下がります。
    『面白半分』編集部のユーモアは最高。
    トリの山崎豊子には感動するしかない。
    総じて、ものを書くということには、自由と制約が必要不可欠ということが分かる。

  •  締め切りは守りましょう。

     去年から読んでたんだけど、途中で放置して中身忘れたので、もっかい頭から読み直し。
     基本、計画性のないひとは苦手です。
     自分の能力、締め切りまでの日数を考えて配分くらいしなさいね、大人なんだから。ビジネスなんだから。
     ネットで読める文章らしいけど、松尾豊「なぜ私たちはいつも締め切りに追われるのか」が面白かったです。
     自分の創作のこなし方を考えると、確かに書いてる最中は集中してるし、集中しようとしてるけど、集中する時間を計画的に作ってるという点では、やっつけ仕事のタスクのこなしかたと同じ気がする。

  • たくさんの作家さん作品が一度に読めてなんだか得した気分。
    田辺聖子さんの作品を読んで朝ドラの芋たこなんきんを思い出した。お葬式のシーンの弔辞がノンフィクションだったなんて驚いた。

  • 〆切が主題でなく、チラッと出て来るだけのものも割とあったので、前作の〆切!〆切!!〆切!!!という一冊通しての圧倒感がなくなったのは私としては残念だったが、色々な方の文章が読め、他の作品に触れたくなるものも多かったのが嬉しかった。
    亡くなった書き手と看取った方を並べて幾つか収録してあったのも良く、胸に迫るものがあった。

  • 相変わらず面白い。

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